ラジオ局の男が半年間、育休を取ってみた

ラジオ局・番組制作部勤務の男(33)が2019年4月から半年間の育休を取っています。その感想など。

育休中に資格を取ることは可能なのか?

先日、とある資格試験を受けてきた。

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マーケティング・ビジネス実務検定」C級。

www.marke.jp

場所は高田馬場にある東京富士大学。久々の上京に少し緊張。結果は9月初旬に発表。

 

◆なぜ、資格を取ったのか?

育休に入る前に「もし時間に余裕を持てるタイミングがあるなら何か資格を取りたいなぁ」と漠然と考えていた。しかし、資格の勉強にばかり追われて、家族の時間を疎かにしては本末転倒。あくまで優先事項は「子育て」なので、マスト事項としては考えていなかった。

そんななか、育休を取り始めて3ヶ月頃。生まれた次女の首もすわり、育休中の時間間隔にもだいぶ慣れ、毎日1〜2時間程度だったら資格の勉強を捻出できることが見えてきた。そこで、以前から興味があった「マーケティング」の試験を探してみるとちょうど良い難易度のものを発見。受験を決意した。

 

◆勉強をしてみた感想

以前にも書いたが、私は朝方人間なので、勉強は主に家族が起きだす前に行った。

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寝室には妻と長女、リビングには私と次女。次女がお腹が空いて泣き出したら、長女を起こさないよう、嫁をそっと起こしに行くスタイル(我が家は完全母乳)。

嫁としては、寝てる最中、私が次女を見てくれているという安心もあり、深く眠れたという。思わぬところにメリットがあった。

正直、もう少し勉強を続けたいタイミングで家族が起きてくることもあった。しかし、ここは我慢。内心「まだ練習問題の丸付け途中なんですけど!」と思いつつも「おはよう!」と爽やかな夫を演出。心の声が顔に出ていなかったことを祈る。

 

◆結論。育休中に資格を取ることは可能なのか?

可能。しかし、工夫がいる。

絶対に必要なのは妻からの理解。妻にとっては赤ちゃんが一番大事。その赤ちゃんが「何かしら不利になるような状況」を作ることは育休を取っている夫がしてはいけないことだと思う。

受験勉強は自分の時間を確保しなければならない行為なので、これによって家族、そして生まれたばかりの赤ちゃんにデメリットがないことをちゃんと精査してから受験を決めた方がいい。なぜ資格を取りたいのか?その資格を取るメリットは?勉強時間はどの程度、必要なのか?等々を自分の中で整理し、妻に説明できると不安が解消されると思う。

幸い、私の妻は今回の受験をあっさりOKしてくれた。勉強時間をそこまで必要とせず、独学のみで勉強できるものだったことが大きかったように思う。。これが「何度か勉強会に通う必要のある資格」や「勉強時間が膨大に必要な資格」だった場合は、話がスムーズにいかなかったかもしれない。

とはいえ、試験当日は半日は家を空けることになる。このあたりは事前にしっかり妻には伝えた方が良いと思う。

 

◆最後に

この記事は育休中に資格を取ることを推奨するものではない。育休は子ども、妻、家族との時間が最優先だと思っている。

しかし、もし長期の育休が取れ、時間に少し余裕が持てるようなら、その時間を「資格の勉強」にあてるのは選択肢のひとつになるかと思った。妻側も、夫がいることを利用して以前からやってみたかったこと等に挑戦してもいいかもしれない(もちろん、余裕があれば!)。

 

私が勉強をし始めたことによって感じたメリット。

①生活にメリハリができた

恐らく、勉強時間を捻出するために一日のタイムスケジュールを考え始めたことが要因。家族との時間を以前よりも大切にしようという気持ちも強くなった。

②気分転換になる

私にとってマーケティングは未知の領域だったということも大きいかもしれないが、知らない世界を少しずつ学ぶことができて、いい気分転換になっていた。

②朝から長女とコミュニケーション

朝、勉強をしている最中にたまに長女が早めに起きてくることがあった。私が勉強している姿を見て長女が「○○(長女の名前)もやる!」と一緒にテーブルに座り、長女は塗り絵、私は勉強。いま思うとなかなか贅沢な時間だった。ただ、長女はすぐに「お腹空いた」と仰り、長時間は続かなかったが。

 

ここまでつらつらと書いてみると、私にとって育休中の勉強は非常にメリットが大きかったように思う。しかし、ここでひとつ思うのが、長期の育休を取る男性社員に対して会社側が「時間はたっぷりあるだろうから、資格のひとつやふたつ、取ってこい!」的なことを求めないようにしてほしいということだ。

家庭の事情はそれぞれ。産後の痛みがずっと続く女性も人もいるし、ホルモンバランスの変化などで起こるとされる「産後うつ」などもある。

www.24028.jp

これらを支えるのが育休中の夫の務め。育休はどこまでいっても子育てメインであってほしい。