我が家の子供のトイトレに有効なのはイメトレだった(あと、スタバ)
もうすぐ3歳になる長女のトイトレをゆる~く開始して4ヶ月。実は、一週間ほど前から家ではオシッコもウンチも漏らすことなくトイレに行けるようになった。
就寝時は念のためオムツをはかせるが、そのオムツにもオシッコはほとんどしなくなり、明け方に「トイレ行きたい」と起こされるように(これはこれで辛いのだが)。嫁と私の心の準備ができ次第、就寝時にもパンツをはかせたいと考えている今日この頃。
◆きっかけはスタバの「ピーチオンザビーチフラペチーノ」だった
今から3週間ほど前。自宅近くのスターバックスの前を通ると新商品の看板がデカデカと展示されていた。その名は「ピーチオンザビーチフラペチーノ」。
桃の果肉がたっぷり入ったフローズン。桃好きの長女はこの看板にクギ付け。「アレ、飲みたい」と仰ってくる。そこで何の気なしに嫁が「トイレでちっち(オシッコ)できたら買おうね」と提案。長女は駄々をこねるかと思いきや「分かった」と二つ返事。この長女の反応に思わず嫁を目を見合わせたのを覚えている。
しかし、正直なところ、これでトイトレが前進するとは全く思っていなかった。
◆イメトレ導入
「ピーチオンザビーチフラペチーノ」の一件があって以来、長女の頭の中に「トイレでオシッコができれば桃の美味しそうな物が飲める」ということはインプットされたようで、スタバの前を通るたびに「ちっちできたら、アレ、飲む」とつぶやくように。
しかし、肝心のオシッコは10回に2、3回の頻度でオシッコが出た後に事後報告として言ってくることはあっても、事前にオシッコが出そうな旨を伝えてくることはなく、トイレにも連れていくことができないでいた。
そんな状況が続くなか、ある日の晩、いつも通り嫁が長女を寝かしつけていると、長女から「スタバピーチ、飲みたい」と言ってきたそう。嫁は「トイレでオシッコができたらね」と念を押し、深いことは何も考えずに「じゃあ明日、トイレに行くところを想像してから寝ようか?」と提案したそう。それを聞いた長女はなぜか大はしゃぎ。嫁が「じゃあ、まずはトイレに行きたくなったらママかパパに教えてね。その後、トイレに行って、オムツを脱いで、トイレに座り・・・」と細かくイメージさせるように聞かせると、さらに喜んでいたそう。次の日からは長女から「トイレのイメトレ、やる」と提案してくるようになったという。寝る前のルーティンとなった。
◆ついに長女から申し出が
イメトレを開始して一週間。日中、家にいると長女から急に「ちっち、行きたい」と申し出が。嫁と私、驚く。この一週間、出かける前やお風呂の前などの節目に長女をトイレに連れて行こうとしても拒否。まさか自分からトイレに行きたいと言ってくるとは夢にも思わなかった。
急いで2人がかりで長女をトイレに連れていき、便座に座らせると・・・出た。あれだけトイレでオシッコをすることを嫌がっていた長女からすんなりと。嫁と私、歓喜。今でもそのオシッコは私の目に焼き付いている。素晴らしいアーチを描いていた。
長女は初めての経験に「このやり方で正解?」と言わんばかりの不安な表情でこちらを見てくるので「スゴイね!ちっちできたね!」と言ってあげるとようやく安堵の表情を見せた。
その後、手を洗い終えると即座に長女は「スタバ、行く」と仰ってくる。ここで約束を破ったら一生恨まれそうなので、約束通り、念願の「ピーチオンザピーチフラペチーノ」を買いにスタバへ向かった。
夢中で飲む長女。
その後、長女の頭の中には「オムツにオシッコをすることは気持ち悪い」とインプットされたようで、家にいるときは確実にトイレでできるようになった。
外出時も「トイレ行きたい」と伝えてくる。キッズトイレがあるショッピングセンターなどでは急いで連れていくようにしているのだが、トイレに向かうまでの間、ちゃんと我慢してくれる。
トイトレに重要だとされている「膀胱に尿がたまる感覚」がしっかり身に付いたようだ。
さらに、ウンチのときも長女から「トイレ、行きたい」と言ってくれるように。「排便=トイレ」という構図がすっかり頭に定着したようだ。
◆イメトレの効果とは?
こうして大きく前進した我が家の長女のトイトレなのだが、きっかけとなったイメージトレーニングは幼児に対して本当に効果的なのか?こんな記事を見つけた。
育児パパの味方「FQ JAPAN」の記事。この記事ではトイトレをスムーズに行う方法として、人形でトイレ遊びをしてイメトレをさせるやり方を推奨している。頭の中で考えるだけでなく、実際に手を動かしてトイレですることをイメトレさせるワケだ。このやり方を実践すれば、早ければ1日でトイトレが終わるそう(もっと前にこの記事に出会いたかった・・・)。
幼児にも効果があるイメトレ。その効果を検証した論文を交えて紹介している記事があった。
以下、 記事内で紹介されている論文の部分を引用する。
この研究ではピアノやその他の楽器などの演奏経験がない男女9名を3人ずつ以下のグループにわけて実験を行ったものです。
① ピアノの実践練習を1日2時間5日間行った。
② ピアノには一切ふれずにイメージトレーニングのみ。実際の音や鍵盤を動かしているイメージのみで指は動かせない状態。
③ 実践練習もイメージトレーニングも行わない状態。
そして5日の実施期間を終えて、実際にピアノを演奏させてその正確性や精度を測った結果ですが、
もちろん1番上達を見せたのは①のグループ。
ですが、②のメンタルトレーニングを実施していたグループは③の何もしていないグループよりも、遥かに高いパフォーマンスを演じたのだそうです!
で、これだけでもすごいのですが、さらにすごい結果が!
それは、TMSという脳を測定する機会を使い脳を測定した結果、5日間の練習により、①のグループの脳が活性化されたことと同時に②のグループも同じように脳が活性化されていたというのです。
ということは、実際に練習していた人と、イメージトレーニングをしていた人で同じように脳が働いていたということです。
さらに、その5日間の練習後に②のグループのみ2時間の実際のピアノの練習をした結果、
なんと、①のグループとほぼ同レベルまで技術が向上したというのです!
つまり、イメージトレーニングは実際の練習を効率化させて、上達を促進する効果がまであるということです!
人間の脳、凄い。トップアスリートがイメトレを大切にしているという話はよくある話だが、ここまで効果があるとは。
今回はトイトレにイメトレを用いたが、今後、長女が運動で壁にあたったときなどに使えそうだ。幸い、長女はイメトレ自体にハマったみたいで、寝る前に必ず行う行事となった(今日はなぜか「イチゴになる!」と言ってきたので、イチゴになり切った)。今後も続けていきたい習慣だ。