ラジオ局の男が半年間、育休を取ってみた

ラジオ局・番組制作部勤務の男(33)が2019年4月から半年間の育休を取っています。その感想など。

2019/4/2 次女誕生

◆朝

目が覚めて携帯を見ると、嫁から深夜3時にLINEが来ていたことに気付く。病院での検査の結果、なんでも数日ぐらい前から陣痛が来ていたとのこと。そんなことあるのか?確かにお腹が張り気味で辛そうではあったが・・帝王切開の予定が早まるかもしれないとのことなので、急いで準備を始める。

 

きのう病院で買った手作りパンと、スーパーで買ったとちおとめ1パックを娘が一人で全部食べる。許すまじ。

 

義母にコーヒーを淹れてもらったりで助かる一方、余計に気を遣ってしまう。そうか、嫁がいない状況で一つ屋根の下で暮らしたことなかったな。そりゃ気遣うわ。うまく付き合える大人になりたい。

 

 

◆午前

嫁から連絡。手術の時間が早まったという連絡かと思いきや、きのうから見当たらないという家のカギのこと。「色々と思い起こした結果、駅で落としたかもしれないから確認してほしい」とのこと。紛らわしいなオイ。結局、カギは見つかり、あす警察署に取りに行くことにした。手術も予定通り、午後からということで決定。

 

 

◆お昼

病院到着。嫁は少し緊張している様子。お腹もずっと張っていて、あまり眠れなかったという。応援することしかできない。

 

娘は半日ぶりに会った嫁に、きのうガチャポンで引き当てたアンパンマンのオモチャを自慢。

 

 

◆午後

嫁が手術室に。よろしく頼む。

 

嫁が手術室に入って30分後。長女が便意を催し始める。最近、便秘気味だからなかなか出ずに辛そう。顔を真っ赤にしてふんばる。「ママと一緒に私も頑張る」というメッセージか。

 

 

◆午後2時26分

次女誕生。母子ともに健康。良かった。次女が手術室から運ばれてくるとき、長女はまだ踏ん張り中。どんな迎え入れだ。

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ありがとう、嫁。

 

次女は嫁に抱っこされるとすぐにおっぱいを欲しがる仕草を見せる。それをみて看護師さんが授乳を勧めてきた。試してみると力強くおっぱいを吸い出す。生まれて2時間も経たないうちに吸う。生命力がすごそうな次女。名前候補に金メダリストたちの顔が浮かぶ。

 

幼児と新生児は接触してはいけないということなので、長女はガラス越しに次女とご対面。

 

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自分の妹とは理解していなさそうだったが、なんだか嬉しそうに見えた。気のせいか。

 

 

◆夕方

嫁はまだ麻酔が効いているようで痛みはないという。ただ、長女の時もそうだったが、麻酔が切れたあとの初日の夜の痛みはとんでもないらしい。今回は痛みなく、過ごせるように祈る。なんだか祈ることしかできないな。申し訳ない。

 

帰り道、ココスに寄って夕食。長女はドラえもんのお子様セットが好きだったのに見当たらない。店員さんに聞くと「ドラえもんは先月下旬に22世紀に帰りました」とのこと。前置きはいい、ドラえもんのお子様セットを出してくれ。

仕方なく、長女はお子様オムライス、義母はチーズクリームオムライス、私はステーキハンバーグ。

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美味しい。

 

 

◆夜

ココスからの帰路の途中で長女は就寝。お風呂に入らず、そのまま寝床に。慣れないことの連続で疲れちゃったかな。

 

義母と今日一日のことを振り返る。

 

母子ともに健康で良かった。義母の提案で、出産後の嫁に花束を渡せて良かった。長女の姿を見た、病院の見知らぬおばさんが笑ってくれて良かった。「おかあさんといっしょ」の新しいお兄さんとお姉さんが頑張っている姿を見ることができて良かった。次女がどんな人に育つのか、想いを馳せられる状況を迎えられて良かった。

 

幸せな一日だった。ありがとう。